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2014.04.13

ラ・レジョンのエスプリ vol2

「最高(ジェム)を身に纏うということ~100年後の価値のために~」

「チーム・ラ・レジョン」に欠かせない存在で、マイスターと呼ばれる最高の技術を持つ熟練職人さんがいます。
「最高を身に纏う」ためには妥協の出来ない作りというものがあります。
当初、ジュエリーの製作にあたってもかなりの試行錯誤がありました。

シンメトリーかつ変形ダイヤを多用した寄せ物(取巻き)スタイルの難易度が高いデザインと、
微妙な光の入り方までこだわった台座の作り、さらには引っかかりの無い爪の形状や最高の付け心地の実現など
ラ・レジョンが作りに要求するレベルは非常に高いものです。
クリアしなければいけない課題が山積みでした。
結果的にはほとんどの職人さんが技術的な課題により手を引いてしまいました。
ですが、最高のジュエリーを作りたいと私の想いに共感してくれたマイスターによって長い時間をかけて
ようやく理想的なジュエリースタイルが確立されました。

素材はpt950ではなく、あえてpt900を使います。
宝石への負担、繊細な作りへの柔軟性、メンテナンス性等を総合的に考慮した結果です。

そして最高の宝石と妥協の出来ない作りのためにはオールハンドメイドは欠かせない選択です。
キャスト(鋳造)ではなくオールハンドメイドだからこそ出来ることがたくさんあります。
鍛造(地金を叩いて延ばすこと)によって強度と密度が強化される地金、
繊細でありながらも強度を持たせた作りが可能です。
中石・脇石1つ1つの形状に合わせて緻密に台座を作ることが可能で、
完璧な磨きにより最も宝石を輝かせることが出来ます。

そして何よりも重要なのはマイスターの長年の経験によって生みだされる絶妙なバランスの作り。
ジュエリーがより美しく映えるような感性とも呼ぶべきは職人さんの手作業でしか出来ないこだわりの部分です。
それでも途中経過を何度も打ち合わせをし、部分修正や作り直しをしたり、
バランスが合わない時はダイヤを交換することもあります。

全てのラ・レジョンのジュエリーは完璧な美しさを追求するマイスターによって、
気の遠くなるような時間と惜しみない労力をかけて、世界でたった1つだけの作品として製作されています。
早いものでも製作開始から2~3ヶ月、長いものだと1年以上かけて作られるジュエリーもあります。

マイスター曰く「人生で最高の作品」と自信を持って送り出された逸品ジュエリーたち。
「最高(ジェム)を身に纏うということ」ラ・レジョンのエスプリが体現する瞬間です。

つづく