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2015.11.04

ガーネットという宝石 vol.3

間隔があいてしまいましたがガーネットの続きのお話をしてみます。
もう一度ガーネット相関図を載せてみます、今回はウグランダイト系のガーネットです。
ウバロバイト、グロッシュラー、アンドラダイトの頭文字をとってウグランダイト系と呼ばれます。

ウグランダイト系ガーネットの中でウバロバイトは結晶サイズが小さすぎるため
宝石としてファセットカットされることはありません。
重要な宝石はアンドラダイトガーネットに属するデマントイドガーネットと
グロッシュラーライトガーネットに属するグリーンガーネット(通称ツァボライト)でしょう。

パイラルスパイト系(パイロープ、アルマンディン、スペッサータイト)でも存在したように、
ガーネットは固溶体ですのでアンドラダイトとグロッシュラーの間のタイプも存在します。
これが前に述べた通称マリガーネットです。

こちらはナミビア産デマントイドガーネット、屈折率が1.88前後という色石としては非常に高く、
光の分散も高いデマントイドは文字通りダイヤモンドのようにファイアを放ち輝きます。

ロシア産のデマントイドはネオングリーンの地色とホーステールが特徴ですが、
ナミビア産もまた鮮烈なファイアが見事です。
産地による特徴が大きく異なりますが、非常に魅力的な宝石で価値も人気も高いのがうなずけます。
産出量が少なく1CTを超える大粒石が少ない、非常に希少な宝石です。

グリーングロッシュラーガーネット(通称ツァボライト)
ほぼケニアとタンザニアの国境地帯でしか産出しない宝石です。
バナジウムとクロムの混入により鮮やかなグリーンに輝く宝石で、
美しいものはエメラルドにも匹敵する鮮やかさを持ち合わせています。
残念ながらこちらも産出量が少なく、2CTを超えると一気にジェムクラスの逸品を探すのが困難になります。

ウグランダイト系には他にもヘソナイトやトパゾライトといったイエロー系のガーネットも存在しますが、
パイラルスパイト系に比べてどれも圧倒的に産出が少ない宝石ばかりです。
グリーン系ガーネットは心に響く逸品と出会った時がチャンス、
一期一会を求められる宝石の1つです。